医療法人 明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル

産婦人科領域に精通した薬のエキスパート

悩みがある患者さんに少しでもより添えるように

 家族に医療関係者が多かったので、自然な流れで私も医療関係に進もうと考えていました。様々な選択肢のなかから薬剤師という具体的な夢を持ったのは高校生の頃です。卒業後、薬学部に進学し、6年間勉強をして地元の総合病院に就職しました。結婚を機に退職して、家庭に入ろうかと考えていたんです。でも、元々仕事が好きだったし、総合病院で働いていたときにもっと専門性を身につけた薬剤師になりたいとも考えていたので、再び医療の現場で働こうと決めました。女性なので妊娠、出産、産婦人科疾患など産婦人科領域の専門的知識を深めたいと考え、ご縁があり札幌マタニティ・ウイメンズホスピタルに入職しました。
 お産を多く扱う病院での勤務は難しいことがたくさんあります。産婦人科領域の専門的な知識を覚える必要があるし、私は妊娠や出産の経験がないので患者さまの気持ちに本当に寄り添えているのか不安になることがあります。だからこそ、できることは精一杯やろうと思っています。

患者さん一人ひとりとしっかり向き合う

 薬剤師は患者さまとも病院のスタッフとも関わりがあるので、信頼してもらえるような関わり方を心がけています。例えば、患者さまに薬を渡すときにただ渡すのではなく、体調の変化や痛みの具合などを聞き、ただ薬の説明だけで終わらせないようにしています。また、スタッフから薬の問い合わせがあったときに薬の組み合わせの都合上、一緒に飲まない方が良い薬だった場合は「できない」とだけ答えるのではなく、別の選択肢を示すようにしています。
 私は入院している患者さまの病室に行って薬を手渡したり、スタッフからの薬に関する問い合わせに対応したりしています。薬は健康や命に関わるものなので、扱いは慎重になるし、怖さを感じることもあります。ある人には効果がある薬が別の人には効果がない場合もあるので、正解がない仕事だと思っています。患者さまから直接お返事が聞けるわけではない分、不安を感じることも。しかし、そういう不安と向き合うために日々の振り返りが重要なんだと思っています。一人ひとりの患者さまと関わる時間を十分に確保しながら、丁寧に接することを常に意識しています。
 私が仕事をするうえで大切にしていることは我慢させないこと。妊娠中や授乳中、お母さんは子どもの心配をして体調が悪くても薬を飲むことを我慢する方が多いんです。もちろん、妊娠中や授乳中は飲めない薬がありますが、すべての薬が飲めないわけではないので、そこは薬のプロである薬剤師に頼ってほしいですね。産婦人科は病院のなかで唯一、誕生がある科。スタッフも前向きな言葉をかけられる環境なので、働きながら幸せを感じられます。
 日々、勉強しながら、この人だったら信頼できるという薬剤師になれるように頑張ります。2017年3月31日発行さくらノートvol.7掲載記事

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