医療法人 明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル

「おいしい!」が私のチカラ 
料理で女性に元気を届けたい!

農園で野菜づくりができ調理師として成長できた

 料理好きの母の影響で、私も小さな頃からお菓子をつくるのが好きで、母の手伝いもよくしていました。それで料理に興味を持ち、家政婦の調理コースがある高校へ。その後、調理製菓の専門学校に進みました。
 専門学校の校外実習先で病院に行き、チームで多人数に調理する集団調理を学びました。それがすごく楽しくて、集団調理ができる病院で仕事がしたいと思ったんです。この病院は出産された方に「お祝いディナー」を出すと聞いて、普通の病院食の調理だけではないところに興味を惹かれました。
 入社してまもなくは、緊張の連続。まだつくることはできないので、ひたすら切る。そして盛りつける。慣れていないので失敗して怒られることも多く、家に帰って泣いたり、辞めたいと思ったりすることも正直ありました。そんなとき、病院の農園で野菜づくりを手伝うことになり、それがいい気分転換に。多分、私が落ち込んでいる様子を見て、上司が励ます意味で農園に誘ってくれたんだと思います。畑の雑草をとり、種を蒔いて、水やりをして収穫をする。手をかけて育てた野菜たちは本当に味が違うんです。トマトはすごく甘いし、ズッキーニも新鮮。このおいしい野菜をもっとおいしくしたい! 調理師魂全開です。自分で育てた野菜を収穫し、それを調理することはとてもいい勉強になりました。それで気持ちを切り替えられ、職場にも少しずつ慣れて、仕事を楽しいと思うようになったんです。

おいしい料理は幸せを運ぶ!

入社2年目の頃、はじめて自分でメニューを考える仕事を任されました。病院の食事づくりで大事なのはカロリーを考えてつくること。デザートを付けてもカロリーオーバーしないよう栄養士さんと相談しながら考えました。料理を出すときは緊張しましたが、アンケートに「おいしかった」と書いてあったときはホッとしたし、うれしかったです。
 仕事はシフト制ですが、基本的に朝はつくる方、昼は材料を切り、夕食はつくる方に入ります。当日の夕食と翌朝の仕込みのため、野菜はかなり切るんですよ。とくにミートソースをつくる場合は玉ねぎ3キロくらいみじん切りして、泣いてあすね(笑)。厨房に入って、今日は玉ねぎ切るのか、と思うと「はぁーっ」ってため息(笑)。
 「おいしかった」、この一言があったから、辛いことも乗り越えられてきたのだと思います。最初はつくることで精一杯でしたが、最初は余裕が出てきて、料理がさらにおいしくなるよう愛情をそそいでつくれるようになりました。一緒に働いているウエイターさんや栄養士さん、そして調理の先輩たちにも助けられています。日々たくさんのことを教えてもらっているので、これからもいろいろと学び、技術を磨いていきたいです。2016年3月31日発行さくらノートvol.3掲載記事

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