医療法人 明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル

正確な検査データが患者さんの健康を守る 

大変なこともあるけれど将来の夢を叶えたい

 子どもの頃にかかっていた病院で心電図や脳波の検査をしてくれた人がすごく優しくて、ずっと憧れていました。そのときは看護師さんという認識でしたが、中学生のときに臨床検査技師という仕事を知ってから、それが将来の夢になりました。高校卒業後は臨床検査技師科のある専門学校に進学し、国家試験に向けての勉強や実習、就職活動と忙しい日々を送っていました。実習ではくじけそうになることもたくさんありましたが、ここで負けちゃダメだと自分を奮い立たせ、なんとか乗り越えましたね(笑)。
 卒業後は地元を離れ、浦河にある総合病院に入職しました。ほかのスタッフの足を引っ張ってはいけないというプレッシャーや慣れない環境での生活で、毎日大変だった記憶があります。学校で勉強はしていましたが、病院は次々に患者さんが来るので、現場のスピード感についていく難しさを感じました。それに、総合病院だったので、すべての科の検査をする必要があり、覚えなければならないことがたくさんあったのも大変でした。

知識と経験、どちらも兼ね備えた臨床検査技師に

 8年間勤めた総合病院を辞め、札幌に戻ってきたときに札幌マタニティ・ウイメンズホスピタルで募集がありました。気持ちを新たに産婦人科領域の学びを深め、専門知識を身につけたいと思い、約1年前に入職を決意。前職では、心臓や肺、脳などを検査する生理検査をメインで担当していたので、血液や尿、細菌などを検査する検体検査は新鮮な気持ちで取り組めました。まだ不慣れなところもありますが、新人の頃のような素直な気持ちを忘れずに1日でも早く、多くのことを吸収しようという思いで働いています。
 ここでは人工授精の調整も行っています。専用の機械で検査や処理などの作業をするのですが、必ず成功するわけではないので、上手くいくととてもうれしいです。デリケートで難しい内容ですが、命を授かるという女性にとって大きな出来事に関われる喜びは産婦人科ならではだと思います。
 臨床検査技師にとって技術的なことはもちろん大切ですが、患者さんとのコミュニケーションも経験や知識と同じくらい大事にしなければならないことだと思っています。産婦人科は赤ちゃんが生まれる喜びだけではなく、様々な事情を抱えている患者さんがいるので、誰に対しても同じ対応ではなく、一人ひとりに合わせた接し方を心がけています。
 データで、「赤ちゃんが昨日生まれた」ことが分かるのもこの仕事のおもしろさ。データを扱う仕事ですが、その先の患者さんや家族の方々が健やかに暮らせるように、と願いながらする仕事はやりがいがあります。まだまだ知識不足ですが、産婦人科に関する知識をより深め、医師に質問されたときには自信を持って答えられるように、日々勉強していきたいと思っています。2018年9月30日発行さくらノートvol.8掲載記事

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