医療法人 明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル

逃げ出さなかったからこそ念願の助産師に

 私も妹もこの病院で生まれました。難産で大変だった母は、ドクターや助産師さんが良くしてくれたことが忘れられなくて、今でもそのときの話をしてくれます。出産時だけでなく、何年先も人の心を温かくする仕事ってすごい、自分もそんな仕事がしたいと思い、もの心ついた頃から将来の夢は助産師になることでした。働く場所も自分が産まれたこの病院しか考えていなかったので、夢を叶えられて幸せです。
 でも、ここまでの道のりは楽ではありませんでした。助産学校での実習と課題がキツくて、睡眠時間も短く何度も逃げ出したくなりました。実習も思うようにうまくできず、助産師に向いていないかもと夢をあきらめかけたこともあったのですが、志を同じくした仲間がいたので、お互いを励まし合い頑張りました。

お母さんと赤ちゃん、2つの命をあずかる仕事

 春に入職し3ヵ月ごとに役割を変え、様々な経験をさせてもらっています。今は切迫早産※などで入院している妊婦さんや帝王切開、婦人科の病気で手術をする患者さんのサポートを担当しています。切迫早産などで入院している妊婦さんのお腹にモニターをつけ、赤ちゃんの心拍数を確認するのも仕事の一つ。実習では37週からの正期産※の方のモニターを見ていたので、入院している37週未満の方のモニターはわからないこともありとまどいました。でも、先輩から「モニターで見逃しがあるとお母さんと赤ちゃんの命に関わるからね」と言われ、改めて命をあずかる仕事だと再認識。今はモニターを見て、自分の意見をリーダーに言えるので少しずつ成長しているのかなと思います。
 お産の担当はこれからですが、私が受け持った妊婦さんが無事に出産して赤ちゃんを抱いているのを見たとき、本当に良かったとホッとしますし、また頑張ろうと力が湧いてきます。自分が産まれた病院で助産師として働けることはすごいことだと思いますので、それを誇りに思い、患者さんに寄り添いながら経験を積み、「新しい生命の誕生」を精一杯サポートしていきたいと思います。2023年9月30日発行さくらノートvol.18掲載記事

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