札幌東徳洲会病院
2階循環器・心臓血管外科
看護師・副主任
T.N.さん
命の重みと向き合い
患者さんの想いをつなぐ看護師

病棟で緊張感を持って迅速に対応し命を救う
看護師である母の姿に憧れて、自分も看護師を目指しました。札幌東徳洲会病院に入職したのは、学生を応援してくれる奨学金制度があったからです。その制度を利用して、学校を卒業しました。忙しい病院と聞いていたので、多くの経験が積めると思ったのも入職の理由の一つです。
配属先は、循環器・心臓血管病棟。母の影響で医療ドラマもよく見ていたのですが、現実の現場は想像以上の緊張感があり、ドラマ以上だと感じました。最初の1年間は無我夢中で、先輩の処置を見てはメモを取り、実際にやってみることで技術を身につけていきました。注射は苦手でしたが、循環器病棟では点滴の機会が多く、次第に自信を持てるようになったのも大きな成長です。仕事に少しずつ慣れてきたのは3年目頃からです。5年を過ぎたあたりからは、自分で考えて、患者さんの状態を判断し、周囲の動きを理解しながらチームの一員として動けていると実感できるようになりました。
臨床倫理認定士の資格を取得し深まる看護の視点
常に命の重さを実感する病棟で、忘れられない出来事があります。入職して2年目の春に、病室で元気にヒゲを剃っていた患者さんが、そのわずか15秒後に倒れ、自分がはじめて心臓マッサージをして救命措置を行いました。患者さんの突然の変化に驚きましたが、元気そうに見えても油断せず、常に先を考えて行動することの大切さを学びました。
現場で命と向き合うなかで、患者さんの価値観を尊重し、適切な意思決定を支援する「臨床倫理」の重要性を実感し、臨床倫理認定士※の資格を取得しました。それからは患者さんがどのように最期を迎えるのかにも目を向けるようになり、治療の選択だけでなく、その人らしい時間の過ごし方や穏やかな旅立ちのかたちについて意識するようになりました。患者さんと家族の間に立ち、本人の意思を尊重した意思決定を家族と共有するのが自分が目標とする看護師像です。患者さんに寄り添いながら、自分の目指す看護師像に近づいていきたいです。2025年9月30日発行vol.22掲載記事
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