医療法人 明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル

お母さんの喜ぶ顔を見るために
安全なお産に最善を尽くす

助産師として成長するために辛い経験も乗り越えられた

 看護学校の卒業を控えていたとき、私は看護師として働くことに不安があったんです。だから、より知識を深めるため、卒業後は助産学校に通いました。同じ目標に向かって頑張る仲間と支え合えていたので、辛いことがあっても全然苦に感じませんでしたね。
 助産学校卒業後はとにかくたくさん経験を積みたかったので、お産の多い札幌マタニティ・ウイメンズホスピタルに入職。先輩の仕事を奪う勢いでがむしゃらに頑張りました。目の前のことに必死で、辛さや大変さを感じる余裕はなかったと思います。ただ、患者さんの前では泣かないと決めていたのに、涙を見せてしまったことがあるんです。でも、悲しい涙ではなく、自分の理想通りに処置ができなかった悔し涙です。今思うと成長のためには必要なことだったと思いますが、当時は悔しい気持ちでいっぱいでした。

密な関わりで信頼関係を築き患者さんの意思を尊重する

 今年、助産師として働いて22年目。経験を積むと自分がこの仕事をしていることに妙に納得できるんです。たくさんの患者さんと関わるなかで、私は「子育ては妊娠中からはじまっていること、とにかくお腹の赤ちゃんを愛してほしいこと」を一番伝えたくて、助産師になったんだと気づいたんです。それを直接言葉にして伝えることはないですが、妊婦健診などで、お腹の赤ちゃんの様子を見るときなどに間接的に伝えることができていると思います。
 患者さんがハッピーであることが私の喜び。だから、常に患者さんの意思を尊重した関わり方を意識していますし、気持ちを知るためにたくさん話をするようにしています。お産に対する不安や要望など言いづらいことも気軽に話してもらいたいし、側にいる家族にも私がどんな助産師なのかを知って安心してもらいたいので、しっかりコミュニケーションを取ることを大切にしています。それでも、迷いがまったくないわけではありません。患者さんのためにどうすべきか迷ったときは本人に直接聞くこともあります。そんなとき、本心を言ってもらうためには私のことを信頼してもらう必要があるんですよね。
 元気な赤ちゃんが産まれたときはとてもうれしいですが、日々の一瞬一瞬にも喜びがあふれています。赤ちゃんを見つめる家族の姿や上手に授乳できてうれしそうにしているお母さんの姿を見たときなども私にはとても大きな喜びです。私たち助産師は元気な赤ちゃんを産んでもらうために様々な手を尽くしますが、お産の現場では予期せぬことも起こります。そんなときは1秒でも早く処置する必要があります。そして、産声が聞こえたときは生きる力の強さや命の尊さを感じ、心が熱くなります。
 常に人と関わる仕事なので、人の気持ちや痛みがわかる人間でありたいと思います。助産師としてはもちろんですが、一人の人間として心豊かにたくさんの経験を積んで、感性を磨いていきたいです。2019年3月31日発行さくらノートvol.9掲載記事

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。


TOP
TOP