医療法人 明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル

〝痛い〟出会いが自分の仕事に

 私が診療放射線技師という職業を知ったのは小学6年生のとき。そり滑りをして鎖骨を折ったときにレントゲンを撮ってもらったのがきっかけです。鎖骨を折って、すごく痛かった。その痛い記憶とともに、レントゲンを撮ってもらったことも覚えています。
 中学生のときに漠然と、将来は診療放射線技師になろうと思っていました。はじめはレントゲンを撮る仕事という認識しかなかったんです。医療系の学校に進学し、そこではじめてMRI※やCT※、超音波検査や乳房撮影、骨密度検査、放射線治療など、診療放射線技師の仕事の幅の広さを知り、楽しそうだなと思いました。学校の実習で病院へ行き、実際の仕事を体験させてもらったんですが、そこで自分の働く姿がイメージできワクワクしました。
 小児科のある病院に実習に行ったとき、子どものレントゲン写真を撮り、小児科って楽しいって思ったんですよね。泣いている赤ちゃんや子どもの撮影は、呼吸のタイミングを見て撮影するので大変ですが、小児の撮影にも関わりたいと思い、小児科もある当院に惹かれました。

赤ちゃんの命と健康を守るために日々スキルを磨く

 レントゲン撮影は、脳外科の場合は脳、循環器なら心臓、総合病院の場合は全身というように、施設によってレントゲン撮影をする部位が違ったりします。産婦人科である当院は、胸部や腹部のレントゲン撮影と乳房撮影、骨密度検査などを行っています。
 エコー(超音波検査)は臨床検査技師が行う病院が多いのですが、当院では診療放射線技師が担当しています。エコーでお腹の中の赤ちゃんの発育状態に異常がないかを調べる「胎児エコースクリーニング」と、妊婦さんに楽しんでもらう4Dエコーを行っています。エコーは、はじめ慣れるまで時間がかかりましたが、今年4年目でやっと慣れてきたという感じです。まだまだ知らないことがたくさんあるので、もっと勉強しなくてはいけないと思い、勉強会などにも積極的に参加して学んでいます。
 診療放射線技師の仕事は、看護師などのように患者さんと密に関わることはあまり多くありません。でも私の場合、お腹の赤ちゃんの様子をリアルタイムで見る4Dエコーをしながら「これが目ですよ、口を動かしてますね」と妊婦さんと直接お話できますし、お腹の赤ちゃんを見て喜ぶ姿をじかに見られるので楽しいです。
 出産後に骨密度検査などで再びお会いすることがあるのですが、「4Dエコーと同じ顔で生まれました!エコーやってよかった。楽しかったです」と声をかけてもらえることもあり、患者さんと関わりが少ない分、私のことを覚えてくれていたんだなと思うとうれしくなります。ただ、エコー検査のときに、ときどき検査内容の質問を受けることがあるのですが、診療放射線技師は検査をするのが仕事。検査内容などを直接患者さんにお話してはいけないので、その距離感が難しいところ。医師や看護師、助産師と連携をとりながら仕事を進めていくことが大切です。
 検査という仕事は、人の命に関わるものだと思います。検査で診断がつき病気を発見することができますので、仕事の重要性を感じます。毎日、緊張感がありますが、その分大きなやりがいがあります。2016年9月30日発行さくらノートvol.4掲載記事

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